#2:情報の重要度は「時間軸」「親密軸」「空間軸」で決まる

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林:Twitterでいうと、ブログとかGoogleとかがインターネットの一つの文化、トレンドを作って、それをティム・オライリーが総称してWeb2.0と言う言葉を作った。
Web2.0、以前と以後で一番大きな違いは、僕は情報への渇望感のような気がする。インターネット上の。
以前は、やはりまだ、もっとインターネット上で情報が欲しいというのがあったから、検索を使って情報を見つけたい。もっと情報がインターネット上に出てきて欲しい。その両方が続いていた。
でも、ちょうどその、Web2.0が切れ目か2001年が切れ目かはわからないけど、それくらいのタイミングに、ブログとか何とかが普及していくことで、ちょっとしたたわいもないことも情報発信できるようになった。逆に、情報が溢れてきてしまった。
できるだけ、情報もありすぎて、メールの受信箱はスパムやたわいもないメールが何通もあったり。だんだん、感度が高い人にとっては情報が過多な時代にだんだんなってきてしまった。
そうすると、検索して情報を絞り込めるけど、検索以上にさらに情報を絞り込みたいという流れが出来てきたと思う。その時に重要になってくるのが、いくつかの軸。僕がいつも言っているのは、3つの軸。
1つは、「時間軸」。2つ目は、「親密軸」。3つ目は「空間軸」。

一番最初にやってきたのは、時間軸。昨日起きた事件と、今まさに起きている事件だったら、みんな今の事件の方が関心度が高い。あるいは、昨日終わった自分の好きな野球の試合と、進行中のテニスの試合なら、テニスが嫌いでなければ、今のテニスの試合の方に関心があると思うんです。今まさに進行している熱い試合の方が。
そういった意味で、今起きている事件の方がどうしても関心が高い。時間の束縛からはどうしても逃げられない。ブログで一番大きかったのは、時間軸を逆転させてしまったこと。一番新しい記事が一番上に来る。
時間軸の逆転。みんな忘れかけているが、ブログが普及する前は、情報は時間の流れに沿って、古いものから時系列で表示した方がいいという発想があったじゃないですか。そこが、なんかブログが打ち崩した。
個人のホームページにしても、私はこういうことをやっていてと読ませるスタイルから、最新の情報がトップに来るという流れが出てきて。これは、その後のWeb2.0のいろんなトレンドにもどんどん引き継がれていった。
これはまさに時間軸が一番新鮮なものが上に来るということだと思う。
SNSにも引き継がれたし、Twitterにも。ブログの時間軸の使い方と、Twitterの時間軸の使い方でいうと、ブログは1件の情報、例えば1個の記事を書くのに30分かかると、それだけで30分時間が巻き戻されるので、今ひとつ新鮮さがない。

–自分の頭の中でも。

林:そうそう。書き始めた時点と、それをパブリッシュした時点で30分のタイムラグ。Twitterだと、そのラグが1分未満。それだと、普通の人との対話みたいな。「雨が降ってきたな」とブログで書いても、見る頃は時間の流れが違うので。「そういえば、昨日雨が降っていたな」という返事がコメント欄に書かれるくらいなんだけど。
だけど、Twitterなら「あ、こっちでも雨が降ってきた」という話になって、ぱーっと広がっていく。そこら辺の時間軸の違いが、Twitterのテンポ感。会話に近いテンポというか。Buzzというか、波を作るテンポがあるんじゃないですか。
たぶん、どれだけ情報が新鮮かで最初の波のストロークが違うと思うんです。時間が経てば経つほど、深くて大きい波かも知れないけども、波及するスピードが遅い。しかし、Twitterみたいなものは、ピークが一気に来るような波なので、その分広がるのも速い。その代わり、消えていくのも速いかもしれないけど。


※このエントリのポッドキャストは、Castplantからお聞きいただけます。

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